露谷の観音(広利寺)

ページID1001472  更新日 平成30年9月27日

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「紀伊風土記」の寛文記に建長年間(1249年~56年)覚円和尚の開基で、もとは仏殿、塔、方丈、塔頭六軒、山林及免田四町ありしが天正年間(1573年~92年)破滅し、仏殿一宇、本尊十一面観音のみ存すとあり、この観音像は河内の西方寺が後奈良天皇の代、今から450年程前に寺が落魄して、この十一面観音が売りに出されました。これを滝川原の郷士宮本所右衛門広利が買い受け広利寺に移して来たものです 。広利の父九郎右衛門広季が始めて畠山持国に属し、賜米500石を拝領し、広利は祐筆として仕えました。老年におよび帰郷、禅を好み剃髪して広利寺に住み、70才で亡くなっています。

十一面観音立像(国指定重要文化財)

写真:十一面観音立像

像高120cm、木造寄木造り金粉溜彩色、切金文様、白亳水晶、玉眼、宝冠、瓔珞、臂釧、腕釧、銅製鍍金で四臂ノ像(全国でも例が少ない)金色まばゆい仏像です。明治31年夏仏像修理の際、胎内から経巻が出ました。経巻は8巻あり、正平8年(1353年)写経した法華経、元量寿経、阿弥陀経、唯識三十領等が書かれてあり、文殊菩薩坐像の印仏等、中には建武3年(1336年)12月金剛仏子信秀の署名したものもあります。

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