円満寺

ページID1001462  更新日 平成30年9月27日

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岩室山の麓にある古刹で境内も広く、仏殿(大日堂)の前に4株の大きなビャクシンの樹があるのは禅宗寺院建築の様式を示すもので、現在では京都の大徳寺、妙心寺(松に変わっている)と鎌倉の建長寺だけしかなく、地方の寺院には珍しいとのことです。樹齢が700年近いと言われており、この寺の創建当時に植えたものと思われます。本堂は貞享元年(1684年)の建築で、大日堂鐘堂、鎮守堂、庫裡、四恩塔などがあり、もとは真言宗であったと言われています。境内から出土する古瓦などには奈良時代と思われるものもあり、その時代ここに寺院があったことがわかります。円満寺は鎌倉時代になり由良興国寺の開山である覚心が高弟覚円に弘安5年(1282年)に草創させたと言われています。

写真:円満寺 外観

文化財としては、県指定の内行花文鏡二面、絹本着色法燈国師像、木造法燈国師像、国指定木造十一面観音立像等があり、ほかに市指定の無縫塔、涅槃図などがあります。

写真:円満寺の鏡

写真:国指定木造十一面観音立像

梵音海潮音 海は紺青 鐘の鳴る

井泉水の句碑

本名は萩原藤吉といい、明治17年に生まれ昭和51年に没しています。この句のように自由律俳句や季題無用論を唱え、黒染の衣をまとい旅を続けた人です。この碑は井泉水が円満寺を訪れた時の句で、前住職太田義隆師が建立したもので、井泉水の直筆です。

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