市長からごあいさつ（令和5年7月）「早期復旧に向け」

　先月の豪雨により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

　線状降水帯の雨雲を原因とする猛烈な雨により、市内全域で24時間雨量が400mm前後に達しました。年間平均降雨量が1,600mmと言われる本市において、その約4分の1にあたる雨量が観測されたことになります。

　市内各地から住家への浸水や道路の冠水、農地災害などの報告が相次ぎ、幸いにも人的被害はなかったものの、住家における床上浸水及び床下浸水は460件以上におよんでいます。これらの被害状況の調査に関して、自治会の皆様には現地に同行いただき、また、一部地域では床上浸水した高齢者の救助活動に際し、市民の方が自ら所有しているボートを使用し、消防の救助活動にご協力いただくなど、各方面で多大なるご協力をいただきましたこと、改めましてお礼申し上げます。

　今回の豪雨にも言えることですが、災害には同じ状況のものはなく、ケースバイケースで対応しなければなりません。市民の皆様の生命と財産を守るため、今後に向けたハード面の強化にも更に取り組むとともに、想定を超える災害にも柔軟かつ迅速に対応できるよう全力を尽くします。そして、被災された市民の皆様の一日も早い復旧に向け、国や県への要望を含め可能な限りの支援に努めてまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

有田市長　望月良男