市長からごあいさつ(令和5年12月)「重心」

ページID1004216  更新日 令和5年12月1日

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写真:望月良男市長


 本当に早いもので、今年もあと一月を切りました。何かと気忙しくなる師走という季節も、大切に過ごしたいものですね。

 行政の方は、来年度の予算編成真っ只中で、それぞれの政策を着実に推進できるよう当初予算の準備を進めています。

 さて、来年度はいよいよ有和中学校が開校します。中学校統合政策は皆様のご理解とご協力の賜物で、様々な方の想像を絶するエネルギーの傾注の上にあります。襲いかかる少子化の課題に直面する中、地域の学校がなくなってしまう寂しさや、通学の安全性の心配など賛否様々なご意見を受け止め政策を進めました。市長としての意思決定は非常に重いものですし、故にそれら一つひとつは丁寧に深く慎重に行います。常々、私は為政者として、また市のリーダーとして地域社会の先を見通しつつ、未来ビジョンを示し、組織をしっかりと牽引する、批判を恐れない覚悟を持つ強いリーダーシップを心がけています。 一方で、まちづくりの主役である市民の皆様や、市のために働く職員が、いかに気持ちよく素直に頑張れる環境をつくれるかを使命として肝に銘じ、このバランス感こそまちのリーダーに必要な資質だと信じて歩んできました。中学校の統合も色々な意味でバランスを大切に進めてきました。そしてもう一つ、このバランスを保つ点、「重心」は明らかに未来の方に寄っています。未来のこどもたちが笑顔でこの素晴らしい中学校で学んでいる、有和中学校が有田市の誇りになっていることで初めてこの政策のバランスは保たれると考えます。

 先の9月議会では宮原小学校跡地活用の債務負担行為(予算)約22億円を認めていただきました。ここには地域の要望にある新たな保育所(認定こども園)と公民館(コミュニティ施設)に加え、賑わい創出政策として、「高等教育共創コンソーシアム和歌山」のサテライト環境を整備します。これは、和歌山大学など11機関の学生たちが大学を飛び出して地域で学び、地域貢献するフィールドワークの拠点を宮原に創るというプロジェクトで、子育て、医療、介護、観光、農業、歴史、文化など様々な分野をテーマに大学生がにぎわい、地域が活性化することが目的です。

 市長の任期も一年を切りましたが、引き続き一つひとつの政策における意思決定を丁寧に実行します。もちろん大切にするバランスの重心は今後も未来に寄せたものであります。

 本年も大変お世話になりました皆様、本当にありがとうございました。良いお年をお迎えください。

有田市長 望月 良男

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