市長からごあいさつ（令和元年6月）「古（いにしえ）より」

　先日、市政功労者表彰式で各分野において、これまで市政の発展や地域の振興のためにご貢献をいただきました皆様を称え、御礼を申し上げました。そして、そのご活躍を支えてこられたご家族の方々にも、改めて深く感謝を申し上げます。

　また、令和最初の式典でもありましたので、有田市の平成を振り返るスライド上映と川田京子さんによる書道パフォーマンスの記念アトラクションを併せて行いました。

　書道パフォーマンスは、簡単に言うと、音楽などに合わせて大きな筆で大きな用紙に体全体を使って表現します。最初の一筆から最後の一筆までの5分間、多くの視線が集まる中、一筆また一筆と自身を信じて進めていくひた向きさは、行政において覚悟のうえの決断を求められる私として、察するに余りあるところがあり、色々な思いを募らせながら拝見しました。

　平成から令和へと時代が変わり、「どんな時代になるのだろうか」と感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、時代は「なるものではなく、作っていくもの」であると私は思っています。「今」という字に一筆を加えると、「令」という字になります。覚悟を持って一筆を入れるように、私たちは、先人のご労苦を称え一緒に学びながら、次の時代を作っていかなければならないという覚悟をいただいたように感じました。

　当書跡は、『古（いにしえ）より 継承されし 伝統を守り 新時代へ 令和』です。しばらくは、市役所の玄関ホールにて展示していますので、ご覧いただけると幸いです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　有田市長　望月良男