市長からごあいさつ（令和元年5月）「美しい調和」

　先頃、ブラックホールの輪郭を世界で初めて、画像として捉えたというニュースがありました。想像していたものに近かったという感想とともに、直径約1000億キロメートル、周囲の温度は60億度以上という規模感には、驚異と宇宙のロマンを感じます。そして、これまで見えないと思われていたものを見えるようにするため、多くの研究者が長い年月にわたり様々な課題に向き合い、切り開いてこられた探求心に改めて敬意を表します。

　一方、私たちの身近なところにおきましても、大きな変化がありました。これまで親しんできた元号が、新たな元号『令和』へと改元されました。皆さんにとっての平成は、どのような時代でしたか？英訳すると平成は、「Achieving　Peace（平和を達成する）」とされ、その意味のとおり日本の近代史上に例のない戦争がなかった時代となりました。

　そして、令和の英訳は、「Beautiful　Harmony（美しい調和）」です。このたびの元号は、初めて日本古典の万葉集から引用されたとのことで、本市にも万葉歌が残されていることや、5月1日が奇しくも市制施行記念日にあたることから、浅からぬご縁を感じています。

　自然、文化、歴史、産業がそれぞれ調和しながら、有田市は発展をしてきました。これまで育んできた地域の人と人とのつながりや助け合いは、目に見えるものではありません。これからも未来のために私たちが何をしていくのか、心を寄せ合い助け合いながら新たなスタートラインに立ち、皆さんと一緒になって私たちの幸せについて考えていきたいと思います。　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　有田市長　望月良男