市長からごあいさつ(令和元年9月)「未来に託す祈り」
夏の高校野球の熱戦が終わり、ようやく暑さも峠を越え秋の気配を感じるようになりました。野球の基本の一つにキャッチボールがあります。相手が捕りやすく次の動きをしやすいところにボールを投げることが求められ、習い始めた頃はなかなか上手くできません。流れを読み相手につないでいく練習が大切です。
先月、市役所の新規採用職員とランチミーティングを行いました。毎年この時期にお互いの立場についての理解を深め、共有することで、より良い組織づくりの実現につなげたいと考えています。志を持って市役所に勤め始めた若手職員の皆さんからは、経験不足な点はありますが、型にはまらず元気の良い意見が出て、大変有意義なディスカッションの時間となりました。
私は変化を恐れずチャレンジし続けること、イノベーションを起こし続けることで、変わらぬ「ふるさと有田市」が存在し続けるものと信じています。『「野心」とは己一代で何かを成し遂げようとする「願望」、「志」とは己一代では成し遂げ得ぬほどの素晴らしき何かを次の世代に託する「祈り」である。』これは、多摩大学大学院教授の田坂広志さんの言葉で、私が尊敬する人物のお一人であり、この考え方にも強く共感しています。
これからの有田市役所を担う人材として、次世代を託す祈りを込めて、しっかりとキャッチボールをしながら向き合うことが、市長としての重要な責務であると改めて強く感じました。
有田市長 望月良男
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