市長からごあいさつ(平成30年4月)未来に咲く花
“足代過ぎて 糸鹿の山の 桜花 散らずもあらなむ 帰り来るまで”
古にこの地の山桜と旅心を詠んだ万葉集の一句です。「花七日」と呼ばれるほど桜の花は盛りが短く儚い一方、樹齢が数百年という巨木もあるそうで、その逞しさに自然の力強さを感じます。
さて、早いもので市長に就任して10回目の新年度を迎えます。いつもこの時期は心地よい緊張感を感じつつも、引き続き地域経営に奔走する覚悟を新たにしているところです。本年度一般会計の予算規模は約128億円で、そのうち歳入面において全体の1割を占めるふるさと応援寄付金約12億円は、貴重な自主財源であるとともに地域活性化に繋げるツールとして位置づけており、特徴的な施策の一つです。
また、市税や国からの地方交付税は人口減少社会の影響を受け、将来的に先細りになることは明白でありますが、歳出面の人件費や借入金の返済に充てる公債費は、これまでの財政健全化への取組みにより随分と削減できました。しかし、高齢化が加速する社会において、障害者や老人、生活保護費などの社会保障費や介護保険、病院事業会計への繰出金などの分野では、削減することが難しい経費もあります。
本年度は、「まちの魅力と活力を生み出す投資と持続可能な財政運営の両立」を市政運営の基本とし、未来を担う次の世代への投資を積極的に行っていきます。前例が前提では今後の持続的な自治体経営は困難です。前例を疑い、柔軟な発想と深い思考で、10年後や20年後の強い体質をつくるために何が必要なのかを考え、何十年先の未来でも桜の樹のように花を咲かせていくような取組みを重ねてまいりますので、本年度もご理解とご協力をよろしくお願いします。
有田市長 望月 良男
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