市長からごあいさつ(平成28年3月)待ったなし

ページID1001651  更新日 平成30年9月27日

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写真:望月良男市長


相手の優れた能力を認め、敬意を払うことを「一目置く」と言いますが、語源は囲碁から来ているそうです。先ごろ、米グーグル社の開発した人工知能が、囲碁のプロ棋士に勝利したというニュースがありました。将棋やチェスに比べて囲碁は手数が多いため、この先10年位までコンピューターは人間に勝てないと言われていました。技術の進歩は喜ばしいことですが、世の中がどれほど変わっても、生身の人間の能力が一目置かれる世界が残されることを願っています。

この約1か月は、各地区で「まちづくり懇談会」を開催してきました。現代の情報伝達は、手紙から電話、そして電子メールやLINEなど即時性が高まる一方で、人と人との繋がりが希薄になり、気持ちが伝わりにくくなりがちです。一人ひとりのお顔を拝見しながら、一対一の対話を重ねることが、人々が集うまちづくりに重要なことと改めて感じました。

懇談会では、30年後40年後の有田市の人口減少を、緩やかにするため取り組んでいく「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の概要を中心に、国道42号有田海南道路整備や図書館を併設した地域交流センター(仮称)建設の進捗状況、防災・減災対策への取り組み、教育環境の充実や学力体力の向上、市立病院の現状などについての報告を行いました。また会場に来られた方からは、防災対策に関する要望をはじめ、空き家対策や農地制度、道路整備に関するものなど多岐にわたっての色々なご意見を賜りました。早速、取り入れるべきところから始めていきます。

人口減少問題は、待ったなしの課題です。囲碁には、「大局観」という能力が必要とされています。盤上全体を見通し、相手の動きを予測して先を読む力のことです。行政運営におきましても、未来を早く予測する先見性が求められます。これからも、皆さんと対話を重ねながら、地域づくりをどのようにしていくのか、大局観を大切にしたいと思います。

有田市長 望月 良男

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