市長からごあいさつ(平成28年4月)わたしたちのまち

ページID1001650  更新日 平成30年9月27日

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写真:望月良男市長


若葉や新緑、野山の草木が芽吹き始め、山全体が明るくなる季節になりました。

「故郷や どちらを見ても 山笑ふ」、陽春の心地よい自然を味わいながら、山の新緑を擬人化することで、愛する故郷への思いが伝わってくる正岡子規の句です。

昭和31年5月1日に誕生した本市は、本年同日に市制施行60周年の節目を迎えます。人間でいうと還暦の年にあたり再び生まれた年の干支に還ることとなります。先人によるこれまでの故郷の発展に対するご尽力に感謝するとともに、改めて市民の皆様と未来に向けた有田市のまちづくりを確実に進める新しい年のスタートにしたいと考えています。

さて、昨年8月に和歌山県は一団の農地を確保するという「守ります、まちと優良農地」という方針を発表しました。これを受けて、従来からの農地転用が認められないケースが生じたため、本市の農業委員会や市議会、農業者の方などから見直しを求める要望や意見が知事に出されていました。

本市の面積は、36.89平方キロメートルのコンパクトな町です。農業の中心は温州みかんの栽培で、園地は傾斜地から平坦地に混在しており、転用可能な平坦部は約10平方キロメートルしかありません。私は一概に農地法の適用を厳格化することが、本市の農業者にとって有益なものにならないとの思いから、直接、知事と意見交換を行い、要望も行ってきました。

その後、先般の県議会において、知事から前述の方針を撤回する旨の表明がなされ現在は元の鞘に収まった形となったのですが、今回のことは地域の実情に応じて自分たちのまちづくりを考える一つの機会となり、改めて責任の重さを感じています。

本市がこれからも持続的に秩序ある発展をするために、地域に合った土地利用を行っていくことで、市民の皆様や故郷の山々が輝く笑顔であり続けるよう、計画的な都市整備を進めてまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願いします。

有田市長 望月 良男

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