市長からごあいさつ(平成28年6月)守り伝える
これからの季節、水が張られた田んぼの中を、さわやかに吹き抜ける風が初夏の訪れを感じさせてくれます。
さて、中将姫の命日に当たる毎年5月14日は、糸我町にある得生寺において「来迎会式」が執り行われます。特に本年は土曜ということもあり、多くの見学者で大変賑わいました。
地元の小学生たちが二十五菩薩に扮し、開山堂より本堂へ練り歩く、二十五菩薩練り供養は何度見ても幻想的です。この素晴らしい伝統文化は、県の無形文化財に指定されており、これまで伝承してこられた先人の皆様には感謝の念に堪えません。そして、地域で関わっておられる大勢の皆様のご尽力により、これからも未来へ引き継いでいこうとする姿勢に、改めて心より感謝を申し上げます。
また、昨年から有田市をもっと元気にしようと立ち上がった「わいがや娘の会」の活動の一環として、この地域に残された中将姫伝説などを、ブラックシアターの紙芝居形式でわかりやすく伝える取り組みがあります。会式当日の上演を拝見しましたが参加されている女性の方々のバイタリティの凄さに感心させられる一方、多くの方々と世代性別を超えてともに、地域の宝物を磨いていくことの大切さを感じました。
自然と伝統文化の豊かな我がまち有田市で生まれ育ったことを本当にうれしく思うとともに、少子高齢化の波が押し寄せようとも、絶対に守り伝えていかなくてはならないものがあることを再認識いたしました。
有田市長 望月 良男
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