市長からごあいさつ(平成29年2月)地方の星に

ページID1001639  更新日 平成30年9月27日

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写真:望月良男市長


新しい年が始まり、夢や願いを叶えるため、新たな目標や抱負を掲げられた人もおられると思います。私は正月気分がまだ抜けない1月3日の夜、有田みかん海道の山頂から「しぶんぎ座流星群」などを観測しました。流れ星に願いを唱えると願いが叶うといわれますが、観測に参加された方々も、多くの流れ星に願いをかけられたのではないでしょうか。

さて、矢櫃地区を開拓した初代紀州藩主徳川頼宣に感謝する「お日待ち」という江戸時代から続く伝統行事が1月8日に行われました。そのなかで若者が中心となり、鉢巻にふんどし姿で海へ入り身を清めた後、高台を駆け上がり頼宣をまつる南龍神社などに参拝をする「裸参り」は近年参加する若者の減少により休止されていました。復活を待っておられた地域の方々や大勢の見物客が見守るなか、今年三十数年ぶりに和歌山大学の学生や地域の関係者、市役所職員の有志により復活しました。

現在、本市では地方創生の一環として、地域資源を磨き上げる西側海岸エリアのプロジェクトを推進しています。岬の稜線を走る風光明媚な有田みかん海道はその一つで、家の明かりや街灯が少なく周囲が開けているため、天体観測に適しているのも魅力的な資源です。

また、美しい海岸と急峻な斜面に広がる矢櫃地区もその一つです。「裸参り」に限らず、地域の祭りや芸能などの伝統行事は、少子高齢化による後継者不足から、存続が難しくなってきています。今回の取組みにより、地域の人々によって受け継がれてきた伝統行事が復活することで、地域の魅力を再確認することができました。今年も一つひとつの取組みを重ねながら、星と星を繋ぐ星座のように、人と人とが繋がっていくことを願っています。

有田市長 望月 良男

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