人権について考える
本年(令和5年)、和歌山県水平社が創立されてから100年を迎えました。このことを踏まえ、本市の人権尊重委員会では、同和問題について理解を深めるため、研修会を実施しました。
同和問題は、日本社会の歴史的過程で形成された身分差別で、わが国固有の人権問題です。明治政府になって、「解放令」により身分制度が廃止されましたが、差別解消につながる施策が実施されず、差別が残されたままでした。
このため、差別解消を求めて、同和地区の人々が1922(大正11)年3月3日、全国水平社を創設し、この動きが全国各地に波及し、1923年5月7日には、和歌山県水平社が誕生しました。
創立大会で、「人の世に幸あれ、人間に光あれ」と読み上げられた「全国水平社宣言」は、日本で初めての人権宣言と言われています。この宣言には、不当な差別に苦しんできた方々の想いや、すべての人々の人権が尊重される願いが込められています。
様々な取組によって、同和問題に関する正しい理解が進む一方、結婚など、社会の中には今なお、差別意識が根強く存在しています。
差別は基本的人権の侵害であり、決して許される行為ではありません。一人ひとりが人権について正しく理解し、自分自身の問題として捉え、差別や偏見のない世の中につなげていくことが大切です。
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