令和7年度 有田市教育委員会 体力アッププランについて
令和7年度 有田市教育委員会 体力アッププラン
「体力アッププラン」は、小学校と中学校で毎年実施している「体力テスト」の結果などをふまえて策定している「児童生徒の体力向上計画書」です。
1 体力・運動能力調査結果からわかる現状
【小学校】
- 「握力」、「上体おこし」、「長座体前屈」の3種目は例年通り安定して高い水準を示している。
- 令和6年度より改善傾向にある「50メートル走」については、令和7年度、県平均を下回ったのは小学2年男子のみで、残りの学年は男女ともに県平均以上の水準であった。また、「50メートル走」とともに、「シャトルラン」、「反復横跳び」、「立ち幅跳び」、「ボール投げ」にも改善が見え、5種目の関連性が結果から見て取れた。市教育委員会による「体力アップ事業(走り方教室)」の取組だけでなく、各学校が課題を意識し、年間通じての取組を継続したことが結果として表れている。
- 課題として、有田市全体で見ると「50メートル走」と「ボール投げ」があげられるが、「シャトルラン」、「反復横跳び」、「立ち幅跳び」を含める5種目に関係する体の動きを意識した取組が必要と考えられる。
【中学校】
- 全体的にスコアが伸びている特に令和6年度課題であった「長座体前屈」は大きく改善した。また、「シャトルラン」、「50メートル走」、「立ち幅跳び」、「ボール投げ」についても令和6年度より値が伸びた。
- 中学校における課題は「ボール投げ」があげられる。しかしながら、小学校同様に、関係性のある種目の動きを高めることが重要と考えられる。
2 目標
令和8年度の「体力テスト」において、小中学校ともに、全種目で和歌山県平均及び全国平均と同等以上を達成する。
- 児童生徒の基礎体力を向上目指す取組を実施する。
- 体力低下を防ぐため、運動の楽しさを伝えられる活動に取り組み、自ら運動へ取り組む児童生徒を育てる。
- 各課題を意識した取組を行い、下位層から中位層へ、中位層から上位層へ引き上げる。
3 授業改善に向けた指導について
- 小学校にて体力アップ事業を実施し、50メートル走など各校が課題と考える種目を中心に改善に繋げていく。また、中学校においても実施する。
- 体育主任を中心とした校内研修の充実が図られるように情報発信を行う。
- 体力向上や主運動につながる準備運動・柔軟運動の工夫・改善への助言を行う。
- 場面に応じたICTの活用を推進する。
- 授業内で発達段階に応じた運動量が確保されるように助言する。
- 体育器具等、学習環境の整備を進める。
4 特別活動や教科外活動の充実に向けた指導について
- 体育集会・体育的行事等の取組を把握する。
- 児童生徒の主体性を引き出しながら、外遊び等、休憩時間における屋外での運動の機会を増やすための場の設定を行うように推進する。
- 「きのくにチャレンジランキング」の積極的な活用を促す。(小学校)
- 運動部活動における計画的・効果的な指導の充実が図られるよう助言する。(中学校)
- 基本的生活習慣の確立を目指すため、児童生徒や家庭への啓発等に関わる情報の周知に努める。
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