市長からごあいさつ(令和6年1月)「変化を受け入れ、 変わらぬふるさと有田市を」

ページID1004615  更新日 令和6年1月1日

印刷大きな文字で印刷

写真:望月良男市長


 市民の皆様には希望に満ちた輝かしい新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。旧年中は、市政全般にわたり格別のご理解とご協力を賜り、深く感謝申し上げます。

 今、世界が大きく変化する中、昨年11月30日から約2週間、世界約200国・地域がアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに集結し、COP28が開催され、気候変動に対する様々な議論がなされました。よく耳にするのがCOP21で採択された「パリ協定」です。同協定を受けて、先進国を中心に、多くの政府がカーボンニュートラルを実現することを表明しています。日本政府も2025年までにこれをめざすと宣言し、官民を挙げ、その達成に向けた取り組みが進んでいます。

 私たち有田市にもこの環境変化は痛みを伴うものとして直撃しました。有田市の戦後の経済発展を大きく導いてくれた石油精製産業も、脱化石燃料と人口減少時代の流れにより、昨年10月、製油機能が停止されました。2022年1月の発表から約2年間、私たちは希望を失うことなく、このピンチをチャンスに変えるとの思いで、多くの皆様のお力を賜りながら、考えられることすべてを行動に移し、ENEOS株式会社和歌山製油所の跡地活用問題に取り組んでまいりました。

 2022年11月に発表された和歌山製油所のSAF製造拠点化はまさに希望の光となり、今後は水素や合成燃料の拠点化へと、夢は続いています。ますます活動を活発化させ、脱化石燃料から次世代のエネルギー供給基地へと未来を切り開かなくてはなりません。皆様の大きなお力添えをよろしくお願いいたします。

 今年は辰年になり、陽の気が動いて万物が振動するので、活力旺盛になって大きく成長し、形が整う年だといわれています。

 辰にふさわしく、新しく有和中学校が開校しますので、こどもたちが大きく成長する新たな学び舎に素晴らしい魂を吹き込んでまいります。また、3月にオープン予定の健康スポーツ公園「BIG SMILE PARK」、4月に開院される産科クリニックなど、これまで進めてきたプロジェクトが一つひとつ、形として現れていきます。さらに、大阪・関西万博を見据え、中学生によるドバイとの交流プロジェクトや、日本文化の深まり、広がりをめざすエンジン01オープンカレッジの開催など、新たな仕掛けも着実に準備を進めています。

 「何となく 今年はよい事 あるごとし 元日の朝 晴れて風無し」石川啄木の短歌です。日々の生活の中で元日を迎え、地に足をつけつつも明日への希望を失わない、そんな清々しい歌が私は好きです。

 本年が皆様にとりまして、素晴らしい年となりますことお祈りいたしまして、新年のご挨拶といたします。

有田市長 望月 良男

このページに関するお問い合わせ

経営管理部 秘書広報課
〒649-0392 和歌山県有田市箕島50
電話:0737-22-3715
ファクス:0737-83-2222
経営管理部 秘書広報課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。