市長からごあいさつ(令和6年10月)「玉木久登市長 所信表明」

ページID1004978  更新日 令和6年10月1日

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写真:玉木久登市長


 このたびの有田市長選挙において市民の皆様から負託をいただき、9月17日付をもって有田市長に就任いたしました。

 これまで、市議会議員として6年間、そして県議会議員として7年間、市民の皆様からご支援をいただき務めさせていただきました。この13年間多くの学びと経験をさせていただきましたこと、深く感謝申し上げます。  今、市長という責務の重さを実感するとともに、山積する課題に取り組む意気込みで胸躍る中、市民の皆様の期待に添えるよう、さらなる市勢発展に向け全力で取り組む所存であります。市民の皆様におかれましては、引き続きのご指導とともに、市政運営へのご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 さて、皆様ご承知のとおり 我がまち有田市は、海は限りなく青く、母なる川 有田川は恵みの宝庫。新鮮な魚が水揚げされる漁港は活気にあふれます。また、みかんの花が咲くころにはまち全体が爽やかな香りに包まれ、秋にはたわわに実ったみかんで山は山吹色に染まります。思えば、私たちにとって「当たり前」の風景が、このまちの最大の魅力であると改めて感じております。「皆さんが生まれ育ち、先人が築き上げてくれたこのふるさと有田市をもっと誇りあるまちにしたい」そのためにも直面する課題に取り組まなくてはなりません。

 まずは、最優先事項として「命を守る」防災・減災対策に取り組みます。気候変動による豪雨災害や南海トラフ巨大地震による家屋倒壊・津波対策など、想定される様々な災害に対し、国・県との連携をとりながら「内水氾濫ゼロのまちづくり」「木造家屋耐震化の推進と耐震シェルターの普及啓発」および「高齢者や身体の不自由な人に優しい避難所の運営」が急務であると考えます。早期実現に向け取り組んでまいります。また、防災無線が聞こえにくいとの声を多くお聞きしています。スマートフォンアプリ「ライフビジョン」の啓発とあわせてご希望に添えるよう対応してまいります。

 次に少子化や若者の流出による社会的減少をなんとか食い止めなくてはなりません。若者が謳歌し、活気あふれるまちづくりとして「子育て支援」「幼児教育」「のびやかに心身を磨く土壌の醸成」「スキルアップや生涯の学びのバックアップ」はかかせません。「マリー・ユーの啓発の徹底と更なる拡充」「小児救急医療の確立」「産院連携などによる周産期医療の充実」「認定こども園の整備と子育てサポートの充実」を軸として、寄り添う気持ちに重点を置き、意見を集約して早期実現に向け取り組んでまいります。

 学びの分野においては、「人を育む」ことを重視し、「誰ひとり取り残すことのない教育」をめざします。「地域コミュニティと学校および学校運営協議会との連携強化」「キャリア教育の充実」「海外との交流による人材育成」「高等教育共創コンソーシアム和歌山との連携による知の結集」「次代を担う人材育成のための社会人向け大学の誘致」に取り組んでまいります。また、福祉健康分野については、すべての人が住みやすく健康で幸せにくらせるまちづくり「well-being」なまちづくりをめざします。ご年配の方々からご要望の多い「コミュニティバスなどによる地域移動手段の充実」や「救急医療体制の強化と病診連携による適切な医療提供」、身体の不自由な方やご年配の方々が安心して生活が送れるように「誰にもでも優しいユニバーサルデザインによるインフラの整備」「百歳体操」などにプラスして健康増進に向けた新たな取り組みを進めてまいります。

 最後に、働く場の創出こそ社会的減少を食い止める最大の政策と捉え、より加速させなくてはなりません。また、産業の振興は、私たちの誇りを未来に継承する責務でもあります。450年続く歴史と伝統あるみかん産業、辰ヶ浜に代表される特色ある漁法の継承とこの営みを絶やさぬ次の一手。有田市が発祥の蚊取り線香のように、先人が築き上げた地場産業の更なる振興とENEOS和歌山製造所を中心とした新エネルギー産業の推進、新たな企業誘致など、雇用の確保と経済の発展は市勢の原動力として欠かすことができません。そしてその原動力を支えるのは「人」であることを忘れてはなりません。すべての地場産業の発展に向け、人材の育成・後継者、担い手の確保に全力で取り組んでまいります。

 これら事業の推進により、好調な「ふるさと応援寄付」をより磨き上げていくことが可能となり、今後も研鑽を重ねてまいります。また国・県との強い関係を軸に有利な財源確保にも鋭意努めてまいります。もとより私は、市長としてスタートを切ったばかりですが、我がまち有田市の発展のため、市民の皆様の声に耳を傾け、市民の代表である議員各位からのご意見を賜りながら、皆様と手を取り合い、一丸となって粉骨砕身努めてまいる所存であります。市民の皆様方におかれましては、重ねて今後とも絶大なるご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

有田市長 玉木 久登

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