市長からごあいさつ(令和2年3月)「宜候(ようそろ)」

ページID1002830  更新日 令和2年3月1日

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写真:望月良男市長


 桜の花のつぼみは、冬の終わり頃にできるのではなく、夏にできているそうです。秋に葉っぱの栄養をつぼみに送り葉が散ります。そして、冬の厳しさに耐え、春を待ちます。これを休眠打破と言うそうです。今から166年前の3月3日、日本との交易を求めたペリーの来航により日米和親条約が結ばれました。黒船の到来が、日本を鎖国の眠りから目覚めさせ、新しい時代へと大きく舵を切らせました。近代文明に私たちは今でこそ当たり前のように触れていますが、当時の人々は不安を感じつつも、大きな期待を抱いていたのでしょう。

 7年半前の平成24年9月から産直市場の建設に向けて、定期的に朝市を開催し、その後、プロジェクトチームを立ち上げ、事業主体や運営形態、建設費の財源等の検討を重ねてきました。乗り掛かった船は一路順風とは行かず、幾つもの波を乗り越えて、先月8日に有田箕島漁協直営「新鮮市場 浜のうたせ」が上棟式の日を迎えました。4月28日のオープンに向け、株式会社松源と本市も連携して進めている事業であり、海の幸をはじめ、地元の特産品が集まる施設として、市内や県内外の多くの方々にも漁港の活気ある雰囲気を感じていただけるものと期待しています。漁協や各方面の方々のご協力のもと、建造中の「うたせ船」は、桜が満開の頃に全貌が現れ、みかんの花が咲く頃には多くの期待を乗せて出航します。

 そして、市政においても令和2年度に向けて、3月3日開会の市議会定例会に168億円の一般会計当初予算を提案します。過去最大規模となりますが、航路を見失わずしっかりと説明し、舵を取っていきます。航海用語で「そのまま前進」を宜しく候が転じて「宜候(ようそろ)」と言います。皆さん、どうぞ宜しくお願いします。

                                          有田市長 望月良男

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