薬剤室

ページID1001833  更新日 平成31年1月7日

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病院の薬剤師が、どんな仕事をしているのかご存知でしょうか?患者さんから見えない縁の下の仕事も数多くあり、紹介されることの少ない病院薬剤師の仕事ですが、医薬品に関するさまざまな業務に責任を負い、医療チームの一員として医療に貢献できるよう心掛け、仕事に励んでいます。ここでは、当院薬剤師の仕事について紹介いたします。少しでも、ご理解していただければ幸いです。
現在、当院薬剤室には5名の薬剤師(正職員5名)と助手2名の総勢7名で業務を行っています。

業務内容

調剤業務

当院は、時間外等を除いて原則として院外処方箋を発行しています。そのため、当薬剤室では主に入院患者様のお薬を調剤しています。医師からの処方でお薬の使い方や量に問題がないか、他の診療科からの処方薬や注射薬、既にお飲みになっているお薬との飲み合わせが悪くないか、重複していないかチェックし、もし疑問がある時は医師に確認した上でお薬を調剤しています。

写真:調剤業務の様子
処方入力から調剤・監査(調剤のチェック)を行うことにより、安全で適正なお薬の提供に努めています。

注射薬調剤業務

注射薬の管理と、注射剤処方箋に基づいた注射薬調剤を行っています。注射薬の量・使い方・組み合わせが適切かどうかを確認しながら、入院患者さま一人一人の注射薬を取り揃えています。

写真:注射薬調剤業務の様子

製剤業務

院内製剤の調製を行っています。院内製剤とは、各病院が独自につくっている製剤のことをいいます。治療上必要であるが、製薬会社では製造していないお薬を、医師の依頼に基づき調製しています。これには外用剤が多く、軟膏・ローション・クリーム・点眼液などをつくっています。

注射薬無菌調製

中心静脈栄養(高カロリー輸液)や抗癌剤の調製を行っています。中心静脈栄養とは、経口あるいは経腸での栄養補給が難しい患者様に、ほとんど健常人と同程度な栄養源を補給できる輸液のことをいいます。当薬局では、この輸液の混合を無菌的に行っています。また、癌化学療法を安全かつ効果的に実施するために、抗癌剤の無菌調製も行っています。これらは、薬局内のクリーンベンチと安全キャビネットを使用し無菌的に調製しています。

写真:注射薬無菌調製の様子

薬剤管理指導業務

入院患者様を対象に各病棟において、薬剤管理指導業務を行っています。お薬の副作用のチェックはもちろんですが、検査データ、薬歴、及び服薬状況等も確認します。また患者様からのご質問やご要望にお答えするのが主な業務です。患者様の病状・薬歴・副作用等の背景を考慮しながら医師の治療方針に基づき、より適正で有効かつ安全な治療が行われるよう努めています。
また、各科回診へ同行し、情報の収集や医師への情報提供も行っております。患者さんが持参された薬剤については、鑑別を行い医師、看護師に情報を提供します。医師、看護師と連携を取りながら、お薬の作用・副作用について十分な説明を行い、患者様に理解してもらえるよう努めています。

持参薬管理業務

薬剤室では、安心・安全な薬物療法を目指して入院時、持参薬の確認を行っています。「持参薬」とは、患者様が入院時に持参したもので、普段から服用・使用している内服、外用、注射剤などすべての薬を含みます。
最近はジェネリック薬品もかなり増えてきており、複数施設での重複投与なども確認されています。薬剤師が、ジェネリック薬品も含めた全ての持参薬、サプリメントや健康食品、アレルギーや副作用に関する情報をいち早く的確に把握し、主治医が安心・安全な薬物療法を行うサポートをしています。その為、患者様には必ず、お薬と薬袋、薬剤情報、お薬手帳を持参してもらっています。

持参薬確認のメリット

持参薬確認によって、患者様には以下のようなメリットがあります。

  • メリット1
    持参薬と入院中に処方される薬との相互作用がチェックされ、重複投与を避けることが出来ます。また、複数の病院、医院、診療所などで処方されていた薬で重複している薬についてもチェックでき、入院後、持参薬整理し、退院時主治医から各かかりつけの先生方に情報提供します。
  • メリット2
    医師からの手術や検査前に服用中止の指示のある薬をチェックすることが出来ます。
  • メリット3
    普段服用している薬の飲み方などについて患者様にアドバイスすることが出来ます。
  • メリット4
    健康食品やサプリメント等と薬の相互作用などについてもチェックすることが出来ます。

各かかりつけの先生方には、安心・安全な薬物療法が継続されるようご理解・ご協力を御願いします。また、持参薬を管理させて頂く中で、かかりつけの先生や、保険薬局に問い合わせをさせて頂く場合があります。薬に関する正確な情報を得るために、合わせてご理解・ご協力の程よろしくお願いします。また、退院の際には、お薬手帳にアレルギー歴や副作用歴、入院中に使用したお薬に関する情報を記載します。薬剤室では、これからも患者様の薬に関する情報の収集、発信をしていきたいと思っています。

チームの一員としての業務

薬局では、栄養サポートチーム(NST)、感染制御チーム(ICT)、認知症サポートチーム、褥瘡管理チーム、糖尿病治療・教育チーム、PMT外来など院内の各チーム医療への参画を行っています。

薬品管理業務

病院で使用される約1,300品目の薬品等の購入、供給を行い、在庫数を適正に管理します。病院には経済面と医療の質の確保に貢献しています。冷所保存や室温保存、使用期限に注意し品質の管理も行っています。毒薬や、向精神薬等の特定薬剤については、入出庫を管理簿に記録し管理します。特定生物由来製剤の管理、血液分画製剤に関しては、どの患者さんにどの製造番号(ロット番号)の製剤を使ったかが分かるよう管理しています。

写真:薬品管理業務の様子

DI業務(医薬品情報管理)

厚生労働省からの「緊急安全性情報」や「医薬品・医療機器等安全性情報」などの副作用情報、製薬会社からの最新の医薬品情報やインターネットを利用し情報を収集します。その医薬品情報の整理、保管、及び提供を行っています。

写真:DI業務の様子

薬局のその他の業務

糖尿病教室

薬剤師が関わる業務のひとつに「糖尿病教室」があります。当院では毎月4回シリーズで開催しております。糖尿病における血糖のコントロール、合併症(網膜症・腎症・神経障害)の予防・治療等を、医師・看護師・管理栄養士・理学療法士・臨床検査技師・薬剤師が、それぞれの分野・立場に立って、指導にあたっています。薬剤師は、糖尿病治療で実際どのような薬が使われているか、体でどのような作用をするか、お薬の効果の違いや、使用時の注意点等と低血糖についてお話をしています。
*「糖尿病教室」に関する詳しい情報は、下記ページをご覧ください。

また、病棟では、担当薬剤師が、薬物療法における経口血糖降下剤やインスリン製剤について、ご説明およびご相談に応じています。お薬のことでわからないことがありましたら、お薬による治療をしている方、していない方に関わらず薬剤師にお気軽にご相談ください。

薬局の教育・育成

専門薬剤師の育成

日本糖尿病療養指導士(CDEJ)→1名(病院全体で11名)
認定実務実習指導薬剤師→3名
各種学会での発表、講演に積極的に取り組んでまいります。

薬学教育への参加

薬学教育が6年制となり、薬剤師になるには病院での実習が必須となっています。当院は、薬剤師養成するための薬学生実務実習受け入れ施設であり、薬剤師の指導・監督のもと、薬学生が実習を行っております。

平成22年度 2名受け入れ
平成24年度 1名受け入れ
平成26年度 1名受け入れ
平成27年度 1名受け入れ
平成28年度 1名受け入れ
平成29年度 1名受け入れ

写真:薬学生実務実習室

写真:薬学生実務実習受入施設証

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〒649-0316 和歌山県有田市宮崎町6
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