有田市

平成23年度まちづくり懇談会を開催しました

平成23年度まちづくり懇談会を開催

 

 有田市では市民の皆さんと行政が協働の視点に立って、まちづくりをともに考えることを目的として連合自治会との共催で「まちづくり懇談会」を開催しました。

  懇談会は平成23年10月19日から11月18日にかけて市内8箇所(連合自治会単位)で開催し、延べ約600名もの市民の皆さんのご参加をいただき、有意義な意見交換を行うことができました。
 懇談会では望月市長からこの三年間の取り組みについての報告とともに、防災をはじめ今後の重点施策について説明をしました。

平成23年度まちづくり懇談会配布資料説明資料参考資料


 その後、市民の方々との意見交換を行い、多くの皆さんからご質問やご意見を頂きました。主な内容は次のとおりです。

 

ご質問やご意見の主な内容

◇防災◇

Q.台風12号の影響で有田川の水位が高くなり、樋門を閉め、ポンプはフル稼働であったにもかかわらず家屋の浸水被害や道路の冠水もあった。小雨になったにもかかわらず樋門周辺の水位が上昇しているということはポンプアップ能力不足ではないか。ポンプの増設等による能力アップをしていただきたい。

 

A.今回の有田川水位の上昇は、本当に何年来、類を見ないような水位でありまして、排水対策では、市内各地域でいろいろな問題が起こってしまいました。ポンプを回せば回すほど水ははけるが、今度は逆に水が追いつかなくなり、すぐにポンプを止めなくてはならないといった現象が起こった地域もあります。その辺も踏まえ、県にポンプの増設等による能力アップを要望するとともに、何が一番良い解決策かをもう少し議論して検討して参りたいと思っています。

 

Q.堤防強化について市・県当局にはご尽力いただき御礼申し上げます。県に対して堤防を高くしてもらう要望を行っておりますが、県からの回答として「堤防自体を強化することを考えている」との考えが示された。県全体の方針はそうかもしれないが、浚渫工事だけでも良いので市から現状を捉えた更なる要望を県当局に対する働きかけをお願いしたい。

 

A.日頃から堤防強化委員さんのご活動には本当に頭が下がります。浚渫工事につきましてはこれまでも少しずつ実施していただいておりますが、今回の被害でやはり河床が高くなっているようにも感じますので、有田川を管理する県当局に皆さんと一緒に働きかけをしていきたいと思います。頑張っていきます。

 

Q.避難道路の目印看板に蛍光塗料を使用したものにしていただくか、太陽光ソーラーなどを利用した発電灯、蛍光灯を設置するなどの対策を講じてもらいたい。

 

A.日中の太陽光を夜間発行させるようなタイプの誘導灯と夜光塗料の看板を設置する方向で検討しています。

 

Q.市民会館跡地に新しい消防庁舎を建設する計画だそうだが、その屋上に緊急時のヘリの発着場をつくる計画があるかないかを質問したい。

 

A.消防庁舎の屋上へ緊急時ヘリ発着場については考えておらず、別の形で降りられる場所の充実を図りたいと考えております。なお、ヘリの発着というよりホバリング(吊しながら人や荷物を下ろしたり積んだりすること)は視野に入れてやっていく考えです。

 

Q.災害時の避難場所、避難道路の整備をしてもらいたい。また、今後施設をつくる場合は避難場所になりうることを念頭に建設してほしい。

 

A.3月11日の東日本大震災発生前は、とにかく子供たちの安心・安全を最重点課題と位置づけ、保育所、小・中学校の耐震化に全力で取り組んできましてようやく完成の目途がたったところでございます。それゆえ、津波発生時に高台へ避難するという啓発は行ってきたものの避難場所、避難道路の整備には着手出来ていなかったというのが実状で、この点は反省をしなければなりません。東日本の震災以降、命を守るための対策として自治会の皆さん方のご協力のもと、避難場所の選定をさせていただきました。しかし、これで全て解決した訳ではなく、現時点での避難場所を目標に避難していただくことをお願いしたく、今後は避難場所及び避難道路の整備を優先的に行っていく考えでおります。なお、今後施設を建設する場合は、ご提言いただいたことも踏まえ検討して参ります。

 

Q.避難勧告や避難指示の際、放送が聞き取りにくく、市独自の緊急サイレンや電子音の音色を変えるなど皆さんに危機感を持つような方法を考えてほしい。

 

A.防災無線放送については、これまで地域の方々のご意見もお聞きしながら設置してきましたが、台風接近時などは雨戸を閉め切っており、聞き取りにくいと言うご意見も賜っております。この件につきましては、例えば防災ラジオを設置する等、皆さん方に緊急時に正確にお知らせ出来る手段を検討しております。また、市独自の緊急サイレンや電子音といったご提言ですが、一度検討してみたいと思います。

 

◇災害復旧◇

Q.有田川の河川敷の件ですが、台風12号の被害を受け、現在は立ち入り禁止になっています。総合公園では野球、テニス、グラウンドゴルフを楽しんだり散歩をしたり市民の憩いの場となっています。総合公園は改修するのですか?市の財政状況もあろうかと思いますが、するのであれば復旧はいつ頃になりそうですか?また、これまで公園が出来て何回改修・整備を行っているのですか?今後は公園の移転も考えているのですか?

 

A.現在、復旧に向け準備を着々と進めているところでございます。復旧工事をするにあたりいろいろなご意見を頂きましたが、今回は相当な雨量でしたので国の災害対策事業に認められるような災害でございました。国の補助をほとんど頂く形での工事になりますので遅くなっています。タイムスケジュールとしましては、11月下旬に国の査定官が現場に来て被害状況を見てもらうこととなります。そこで認められますと工事に着手し、今年度中を目途に完了したいと思っております。総合公園はよく浸かり、浸かっては直すということばかりでは、いくら国の補助を受けるといえども貴重な税金の無駄遣いではないかとのご意見も頂いております。これまでは、少し浸かっただけならボランティアの方々と一緒に掃除をし、整備をしてきましたが、今回の災害状況から見て国の災害復旧申請を選択した訳でございます。これまで2度、国の災害認定を受け、改修工事を行っています。 総合公園は本市に市民の憩いの場としての公園、スポーツ施設を造って欲しいとの要望を受け、県当局に要望しながら平成2年にふるさとの川モデル事業として始まり、全体の工事費として当時約46億円かけて事業が行われました。先人の方々は、要望実現のため場所の選定について苦慮され、河川敷であるということはわかりつつ苦渋の選択をされたものと思われます。その経過を踏まえ、あの公園を丸ごと移転となれば場所の問題、費用の問題等もあり現実的ではなく、今回は改修します。ただし、これまでと同じ方法で改修するのかという話になりますと、原則は現状復帰ですが、何とか今後の対策に繋がるような方法はないのかも含め検討し、移転の話についても個別に移転出来ないのか、小さく小分けをした対応もしていかなければならないのでは、そういったことも議論していかなければならないのかなとも思っております。

 

◇産業振興◇

Q.東燃ゼネラル和歌山工場存続について市民による署名活動を行ったが、3.11東日本大震災後、エネルギー施策について国の方針も大きく変わったと思うが、存続についてわかる範囲でよいので説明いただきたい。

 

A.市民の皆さん方には多くの署名にご賛同頂き、またいろいろなご協力を頂きながら東燃ゼネラル本社や経済産業省に私どもの熱い思いと一緒に手渡してきました。国会議員・県会議員さん等、いろんな方々にお世話頂き、時には直談判も行うなどしながら、現時点では大きな動きはありません。あくまで私の主観で何も決まったことではありませんが、今年いっぱいくらいで何らかの方向性が見えてくるのではないか、遅くとも今年度末(24年3月)くらいにはある程度の和歌山工場のスタンスが見えてくるのではないかと思っています。現在も経済産業省とはお願いというより議論を重ねており、雇用や地域経済に大きな影響及ぼす存続問題ですので、最後までいろんな方のお力をお借りしながらしっかりと頑張り抜きます。

 

◇政策◇

Q.資源ごみ集団回収奨励金の増額についてお願いしたい。

 

A.日頃の取り組みご苦労様です。一昨年のまちづくり懇談会でもご質問を頂きました。その時は財政健全化を進めていく中で各分野の経費も削減していることもありご協力願いたいと回答したことを記憶しています。現時点でも財政状況が好転したとはいうところまでいっていないのが実状で、この場で元の金額に戻しますと言えないのが率直な意見です。財政運営について今後もしっかりとプライオリティー(優先順位)を考えながら行っていくという考え方には変わりありません。ご意見を頂いた件について、持ち帰ってしっかりと中身を勉強させて頂きたく思います。

 

Q.市民会館が取り壊されなくなってしまったが、市民が楽しめる市民会館の建て替えをお願いしたい。小さくても良いので、ぜひお願いします。

 

A.これまでの政策の中で優先順位1番にしてきたのが保育所、小・中学校の耐震補強でございます。次のステップとして現在、市民会館跡地に新消防庁舎の建設を予定しており、完成後には市民会館の建設を考えております。市民会館建設時には関係者の方々のご意見を伺いながら本市に見合った建物を建設したいと考えております。

 

Q.国道42号バイパスの建設について4年前、国土交通省の職員から説明を受け、今にも出来そうな話であったが、この話は立ち消えたのか、まだ残っているのかを教えてもらいたい。

 

A.4年前の経緯はおっしゃられるとおりでございます。4年前と今日との大きな環境変化は政権が変わったということです。「コンクリートから人へ」と方針が一変し、全国的に道路予算が大きくカットされております。そんな中、ご質問頂きました国道42号海南有田道路につきましては現在も予算をつけて頂いており、現在は橋の設計であったり、現地の測量を実施して頂いております。まだ、地権者の方で承諾を頂いていない方がおられますので、市の役割としてその必要性を訴えながら国、県に事業を進めていって頂くよう訴えて参ります。本市には国道42号が走っていますが、津波が発生した時を考えると陸の孤島と化してしまうことが懸念され、防災といった観点からも、ぜひもう1本必要であると認識しております。従いまして引き続き、いろんな方のお力をお借りしながら、先人の方の思いを受け継ぎ、早期完成に向け努力して参ります。

 

Q.下水道計画はなされているのでしょうか?

 

A.本市は公共下水の方向性を現在はとっておりません。各戸の浄化槽(合併処理浄化槽)設置に対して補助金を出しておりまして、各戸からの下水処理を行う方向でございます。

 

Q.阪和高速道路へ有田市から乗れるようになるという計画はないのでしょうか?有田市は大阪へ行っても海南で降りて国道を走ってこないといけないので…

 

A.有田市から阪和高速道路に乗るためのアクセス道路を造る計画はございません。あるのは国道42号のバイパスで野地区から橋を架けて新堂地区の山にトンネルを抜いてもう一本国道を造るという計画です。高速道路への乗り口ですが、少しでも乗りやすくしていただくために、吉備の国道42号からのアクセス道路の早期実現を要望して参りたいと思います。

 

Q.新消防庁舎建設の件で、現在本部と化学基地の2カ所ありますが、新しく庁舎が建設されると化学基地は統合され、庁舎は1カ所になるのでしょうか?消防業務は救急、災害、防火等に係る業務負担は厳しくなってきており、人員削減を行わないで化学基地を統合して同じ建物で業務を行うようにすればよいと思うが?

 

A.今の消防庁舎はご存知の通り、建物が非常に小さくコンビナートの関係からハシゴ車、大型化学車、原液搬送車といった大きな車を駐車場する署が必要だということで化学基地が建てられた経過があります。本来なら消防力を十分発揮するため署は1カ所にあるべきものだと思います。そういったことから新消防庁舎建設にあたり、消防力の更なる向上を目指すため、1カ所に統合し消防力を高め、一方で人員の削減も最低限行いたいと考えています。ご意見を頂きましたように昨今の救急出動件数は右肩上がりで年間1400件を超えていまして、今後も増え続けるであろうと思っております。従いまして、署を統合した後も救急隊のレベルアップを図り、消防力を向上させ、気を緩めず力を入れていきたいと思っています。

 

Q.企業誘致について何らかの対策を講じていただきたい。

 

A.雇用対策、まちの活性化のため企業誘致は大切なことでありますし、一方で現在、本市で事業を営まれている企業にこれからも存続していただくという問題も起こっております。皆さん方にもご協力を頂いております東燃ゼネラル石油釜a歌山工場の存続について今は全力を傾注していかなくてはならない大きな問題であると認識しております。企業誘致については方向性を間違わないようきちんとアンテナを高くして、県とも連携を密にしながら取り組んで参りたいと思っております。

 

Q.JRの仕事かもしれませんが、箕島駅へエレベーターの設置をぜひ行ってもらいたい。

 

A. 箕島駅エレベーター設置の要望については、その重要性を私も認識しており、現在、県とJRの間で最終の詰めの協議をしています。JRという企業は駅のバリアフリー化を行わなくてはならないということになっており、整備費として国の補助基準は乗降者数5,000人以上から3,000人に下がり、その駅はここ数年以内に設置出来るよう努めなくてはならないとなっています。本市ではこれまでJRに対して強い要望をしておりますが、JR側からは地元自治体からも負担していただければ優先的に行うとのことで、本市としましても市の税金を少し使わしていただく覚悟で最後の詰めの調整に入っております。早ければ24〜25年ぐらいで段差が20pくらいあるホームのかさ上げとエレベーターの設置を実現出来るよう頑張って参ります。

 

Q.保田小学校のグランドの芝生化を実施したが、砂ぼこりが立たず緑が綺麗だし、手入れもきちんと出来ているので良かったと思う。これを市内の他の学校へも広めてみてはどうかと思うが、いかかですか?

 

A.学校の芝生化については何といっても地域の方々の熱い思いがあったから出来たものと思っております。芝生化についてはメリット・デメリット両面からいろんな議論がありましたが、鳥取方式という比較的手間と費用のかからない方式を採用しています。学校関係者並びに地域の方々からもご好評の声が寄せられており、他の学校にも普及していければいいなあと思っておりまして投げかけていきたいと思います。

 

Q.子どもに対する子育て支援策や保育所・学校の耐震補強等に積極的に取り組んでいただいていることはよくわかりました。そこで市長に要望したいことがあります。子どもが時間外また夜間に急病になったとき、和歌山市まで行かずに市立病院で診察してもらえるようにしていただきたいです。

 

A. 市立病院小児科へのご要望ですが、私も何とかしたいと思っております。小児科に限らず急病になったときは市内の病院で診察してもらえれば、24時間体制で診察出来る仕組みは出来ないかと考えております。その中で、受入れ側として何といっても医師等のスタッフの確保が不可欠であることは言うまでもありません。しかしながら、昨今の医師、看護師不足の影響で、現状の体制を維持するのが困難な状況であります。11月より日曜日の日勤時間帯には、当直医を医師2名(内科系・外科系)体制(小児科を除く)にし、救急体制の強化をしております。なお、今後は、医師の充実について、大学当局に今まで以上に強く働きかけ、取り組んで参ります。また、市内の開業医さんにもご協力をお願いして参りたいと考えております。

 

◇その他◇

Q.市立病院において筋弛緩剤を紛失した件ですが、担当及び責任者の処罰をどうするのか、今後の管理体制等、改善策をはっきりとさせてほしい。有田市で安心して住んでいけるのか?

 

A.市立病院のエスラックス(筋弛緩剤)紛失につきましては皆さん方に不安やご心配、また病院の信頼の失墜に繋がるようなことを起こし、心からお詫び申し上げます。先日、当院の薬局の中で保管をしている、主に手術の時に使用している薬品で毒薬に指定されている筋弛緩剤を10本紛失しまして、それは致死量にしますと1本で3人分の致死量といわれております。筋弛緩剤の致死量というのは静脈注射によって体内に入れられた場合のもので、口から飲んだ場合は、200本くらい飲んでも体に影響がでるかでないかといった薬品です。現在、警察が紛失、盗難両面から捜査に入っていただいておりまして、全容が明らかになりますと市民の皆さん方にもご報告できると思っております。管理体制についてはこれまで以上に厳重に保管する方法で対処しております。また職員の処分についても現在、職員委員会で検討しております。(追記)市立病院は、平成24年1月18日、関係職員に対しエスラック紛失に関する薬品管理責任を問う処分を科しました。

※その他、各地区ごとのご意見・ご要望を頂きました。

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